カテゴリ: 探偵

電話番号(固定電話の電話番号)からその電話番号の持ち主の住所を割り出す方法って知っていますか。方法はいくつかあるのですがここでは2つ紹介しておきます。

①電話帳(ネットの電話帳含む)を利用する
電話帳(ネットの電話帳含む)を利用すれば結構割り出せる可能性はありますね。図書館に行けば電話帳を置いていますからね(最近は個人情報保護法の兼ね合いでおいていない場合が増えていますが)。但し、電話帳に名前等を掲載しないようにNTTにお願いしている場合は掲載されていません。それに電話帳にはその電話番号の名義人の名前が掲載されているだけでその人の家族等の名前は分からないですね。ネットの電話帳は過去のものを調べるのには便利ですが現在の分は調べられないことがあります。ただ、電話帳を調べればその電話番号がだいたいどの辺りの住所なのかはある程度判ります。

②宅急便の業者を名乗り電話を掛けてみる
これはある意味使える方法なのですが、「○○急便(運送会社名)です。伝票が破れてしまうトラブルがありましてお客様の住所が読み取れない状態になってしまいました。住所を教えていただけないでしょうか。」と頼めば教えてくれる場合もあります(ただ、最近は特殊詐欺が増えている兼ね合いで怪しまれる可能性が高いことは事実ですが)。

僕自身が知っている範囲にはこの2つがありますね。実際にはこれ以外にもあるのかもしれませんが。興信所が調査をする場合にはある程度データベース化している(又はデータベース化している情報屋の人から仕入れる)事もあるようです。


よく「調査という仕事をやるのに必要なものは何ですか」「調査をするのにどんな資格が必要ですか」等の質問を聞くことがある。こういう質問に対して僕はこういう風に答えています。「高校生レベルの学力(というより基礎学力)」「社会常識」「基礎的なコミュニケーション能力や書類作成能力(OAスキル含む)」は最低限度必要であって特別な資格等は必要ないですよと答えています。ただ、僕は普通自動車免許と簿記検定とFPの資格を持っています。普通自動車免許は身分証明書のためです。尾行をする調査を全くやっていないので車を運転する必要はありません。主に法人の信用調査等をやっているので、簿記検定はあったほうがよいですね(財務諸表を見るため)。「どのような資格が必要か」はどういう調査をやるかということによりますね。資格よりも「基礎学力」「基礎的コミュニケーション能力や書類作成能力(OAスキル含む)」「社会常識」の方が重要ですね。なぜこういう能力が必要か説明しましょう。
○「基礎学力」
調査をするのに高校卒業程度の学力がないと仕事にならないのですよ(まあ大学を卒業していても中学生程度の基礎学力のない人も少なからずいるが)。基礎学力がないと「どういう項目を調査すればよいのか分からない」「この項目を何所でどのように調査すればよいのか分からない」ということになる(結構こういう人はいる)。仮に他人からのアドバイス等で調査を進めることが出来ても「次に何をしてよいのかわからない」「今後どういう方向性に調査が進みそうか予想をつけることが出来ない」「仮に調査が終わっても手元にある調査結果の持つ意味が理解できない」ということがある。法人調査(企業の信用調査)についてはある程度商業登記簿等を見れば分かる場合もある(見なくても怪しいかどうか分かる場合もあるし、見ても分からない場合もある)。これも基礎学力があってのことである。
○「書類作成能力」
本当にこれは重要ですね。調査をするに当たって「聞き込みをする」張り込みをする」「役所や図書館等で調査をする」等色々な作業をします。当然「調査結果の報告書を作成する」ということも重要な作業です。依頼者は「どのような調査を行ってどういう結果になったのか」ということについての報告書に対してお金を払って折のです。「調査をしないで嘘の報告書を書く」「いい加減な調査を行って報告書にいい加減なことを書く」というのは論外ですよ。しかし「調査をやり終わったのだから報告書の作成なんかしなくてもよいのでは」という考え方も論外なのです。調査結果を報告書に書いて依頼者に渡して仕事完了なのです。当たり前なのですが意外と知らないという人が多いようです。
○「基礎的コミュニケーション能力」「社会常識」
「基礎的コミュニケーション能力」「社会常識」がない人が調査をやるとどうなるか知っていますか。こういう人が調査をやるとトラブルが発生しまくるのですよ。それもトラブルの内容によってはとんでもない事件に発展することもあるのですよ。「基礎的コミュニケーション能力」「社会常識」が調査をするとどうなるかということについて事例を挙げて書いた方が分かりやすいと思う。
・「依頼者の依頼内容を理解できない」
依頼者が「どういう理由でどういう内容の調査をして欲しいと考えているのか」「こういう内容を重点的に調べて欲しい(こういう内容は調べなくても良い)」という内容を理解する能力が当然必要になってくる。これが出来なければ「どのような項目(内容)についてどのような調査をするのか」といった調査方針を立てられないのだから。依頼者画書いた調査依頼書の内容と、ある程度依頼者と話をしている時の雰囲気や態度や話の内容などを聞いていればある程度分かりますね(当然不明点等があれば確認しておきますけどね)。これは調査員の側が「明らかに知的レベルが低すぎる(小中学生程度の基礎学力がない)」「勝手な思い込みで判断してしまっている」「相手の立場で物事を考える能力がない」等の問題がある場合が多い。当然依頼者の側に問題があるケースもあります(「本当のことを話したら調査を断られることが分かっているので意図的に嘘をついたり隠し事をしたりする」といったこともあります)。
・「聞き込みこみをしても相手と上手くコミュニケーションを取れない(または相手の言っていることが理解出来ない)」」
最近は個人情報保護法の兼ね合いで「調査に応じてくれない」「聞き込み等をしても答えてくれない」というケースが非常に多い(法律が出来る前からプライバシーの兼ね合いで答えてくれないことはよくあったことだが)。実際事件等があって警察の人が聞き込み等をしてもあまりいい回答が得られないということがよくあるそうだ(過去に新聞に書いてあった)。ただ、法律上のことだけで答えて繰らないのではないということも事実なんですよ。よくあるパターンに、「身だしなみや言葉遣いや態度などから考えてこの人にはあまり話をしない方がよいと思われた(非常識な人間と思われた)」「相手の立場や都合を考えずに一方的に自分の聞きたい事を質問攻めにした(仕事のためといえどもこういうことをやったら教えてもらえなくなるよ)」「調査すべきポイントや聞き込み等をすべき内容側かっていない(ポイントを整理できていない)」ということが考えられる(当然それ以外にも原因があるが)。
・「社会常識」がなさ過ぎるがゆえにトラブルを起こす(それも本人にはなぜトラブルになっているのか分かっていないことが多い)。
よくある話だが「聞き込みや張り込み等の調査をしている時に警察官に職務質問をされた(または挙動不審で警察に連絡が行ったり警備員に注意されたりした)」「役所や図書館等の公共スペースで他人の迷惑になる行為をする(行動について注意されたり、これが原因で調査に支障をきたすこともある)」「調査対象者(場合によっては調査対象企業)に調査されていることがばれてしまう」「非常識な言動をとって周りの人から誤解される」という事がよくある。本人に「なぜ自分がなぜトラブルにあうのか」という自覚がない(または本人がトラブルに巻き込まれているということすら理解できていない)事が多々ある。意外と多いのが「公共の場で大声でしゃべったり意味も無く騒いだりする」「いらないことをぺらぺら喋り過ぎる(コミュニケーションは大切だが意味も無く自分が調査員であることをしゃべったり、遠まわしにそれとなく聞けばよいのにストレートに調査対象の人物等のことについて不特定多数の人前で質問する等)」等がある(書きはじめたらきりが無いのでこれ以上書かないが)。

◎最後に
これを読んで「当たり前のことばかりでは」「私は社会常識や基礎学力があるから大丈夫です」という人もいるがこういう人の内の過半数が必ずトラブルを起こしたり何をしたらよいのか分からないという状態になったりするのである。

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